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映画『遺体』を見ました。

昨日、レイトショーで映画『遺体 -明日への十日間-』を見てきました。
3月11日を迎える前に見ておきたいと思っていた映画です。

大震災からようやく2年を迎えるこの時に、遺体安置所での出来ごとを”劇映画”にするのは果たして良い事なのか・・とちょっと思っていました。
映画につきものの演出を経て作られるべき題材ではないからです。
今、見終わって思うのは”劇映画”というよりも、これは“再現ドラマ”というべき作品でした。
ドキュメンタリーにしていたならば、かえって生々しさと惨さが際立ってしまって、被災した人の神経を逆なでするようなものになってしまったでしょう。

飾らず、抑制を効かせた控えめな作り方をした映画でした。
実際の遺体安置所は映画での表現よりも、もっとずっと凄惨なものであっただろうと思います。
この映画が伝えたかったことは、一緒に悲しんで泣いてください・・などという事ではなく、涙をこらえるために震災の事を忘れないで欲しい、という事なのだと思います。
今も、悲しみの淵に呻吟している人が大勢いるのだ、涙をこらえている人が数えきれない程いるのだ、という事を忘れないために見に行くべき映画なのだと思いました。

来週の月曜日、3月11日、午後2時45分から、氷川神社社殿で東日本大震災復興祈願・慰霊祭
を行ないます。
ご参列はご自由です。
ご希望の方は、当日の時刻までに神社社殿前にご参集願います。
地震発生の午後2時46分にあわせて、犠牲になった方々への黙祷を捧げてから、復興祈願祭を行ないたいと思います。

by guujihitorigoto | 2013-03-09 18:42